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「サブコン」派遣業中心の中小コンサルティングファームについて

コンサルティングファームの中には、大手コンサルファームの2次受け、3次受けで仕事をする企業もあります。

ここでは「2次受け」、「3次受け」会社をサブコンと呼ばさせていただきます。

※SES(System Engineering Service)でも同じことが行われています

サブコンのイメージとしては、建設業でよくある大手ゼネコンが受注し、下請け会社が作業をするものと思ってください。

ただ、コンサルティングサービスでは、建設業と異なる部分があります。

それは、大手ゼネコンは下請け会社に作業をお願いすることを前提に受注を行っている点です。

しかし、コンサルティングサービスにおいては、大手コンサルティングファームも多くの社員を抱えていますので、自社ですべてを完結することも可能です。

ただ売り手市場とのこともあり、大手だけではさばけない案件が、サブコンにやってきます。

企業がコンサルタントを必要としなくなった場合、真っ先に仕事がなくなるのは、サブコンです。

特に経験も少ない、20代の方であれば、大手コンサルティングファームを目指すべきと考えます。

若手においては、このような「サブコン」に入社することは、おすすめではありません。

今回、派遣業中心の中小コンサルティングファームの特徴をご紹介します。

「サブコン」派遣業中心の中小コンサルティングファームについて

中小コンサルティングファームの大きな特徴は「派遣業」を中心に行っている点です。

大手コンサルティングファームでは顧客先と直接契約を結び支援します。

ただ、大手コンサルティングファームで対応できない領域や、受注したが人数が不足する場合、サブコンに依頼、人材提供お願いする仕組みとなります。

中小コンサルティングファーム(サブコン) 特徴

プロジェクトが選べない

大手コンサルティングファームで対応できない領域、人数補強が必要な場合、サブコンに仕事が回ってくるので、プロジェクト内容は限られていることが多いです。

直受け案件が少ないのも特徴です。

フリーランスのコンサルタントと参画できるプロジェクトはさほど変わりません。

そうであれば、報酬もフリーランスの方が良いので、自分のスキルに自身がある方は、フリーランスになることをオススメします。

自社の名前が出せない

受注元(1次受け)の人間として、プロジェクトに参画する必要があります。

いくらあなたが成果を残そうとも、それは受注元の成果となります。

受注元でない限り、お客様には表立って自社の名刺を出すことができません。

プロジェクトに参画できない場合、待機社員になる

入社までにプロジェクトに参画できない場合、入社してすぐ待機社員となります。

その場合社内業務を行うとのことです。

何かしらのプロジェクトに参画できたとしても、プロジェクトいつか終わります。

プロジェクトが終わった際、すぐに新しいプロジェクト参画できるとは限りません。

チームでプロジェクトに参画できない

人数補強、支援業務が多く、チームでプロジェクトに参画することは少ないです。

なので、求められるスキルを十分に満たし、一人称で行動できる必要があります。

若手コンサルのように先輩の支援(OJT)を行いながら業務を学びスキルアップしたい方には向きません。

景気に左右される

大手コンサルティングファームも企業がお客さんになりますので、景気が悪いと案件やプロジェクトも減少します。

その場合、人数補強も必要なくなるので、サブコンの仕事は無くなります。

ソリューション(サービス)を持たない

ソリューションを持たないことが多く、個人のスキル勝負になります。

ナレッジも蓄積されていないケースも多く、会社で学ぶというより、個人で学んでいく要素が強いです。

社員間の繋がりがない

派遣として、顧客先に1人で参画することも多く、コンサルタント同士の繋がりは少ないです。

自ら交流をしに行かなければ、ほぼ交流はないでしょう。

基本的に顧客先常駐

大手コンサルティングファームでは、資料作成や、業務を自社で行い、顧客と折衝する場合に顧客先に出向くプロジェクトもあります。

しかし、2次受け以降のサブコンでは基本顧客先常駐です。

なので、勤務体系、休日なども顧客先に依存します。

IT案件に偏る

ITスキルを要求される案件が中心となりますので、IT経験が少ない、これからITスキルを身に付けたいという方が入社できたとしても案件に参画できる可能性は低いです。

しかし、経験の少ない方でも入社できてしまいます。

理由については後述します。

若手社員が少ない

これまでご紹介した内容からも、若手が成長できる環境は整備されていません。

入社したが、そのことに気付き退職する方も多いです。

サブコン企業(派遣会社)の見抜き方

転職活動での企業選定の際、コンサルティングサービスを従事している企業は意外にも多いことに苦しみます。

それほどコンサルティングファームは多いのです。

ここまでを見て、サブコンは選択肢から外したい方は以下、ご確認ください。

※リクルーターに聞いても「サブコン」かどうかは教えてくれません。

ホームページの案件実績に具体的な企業名がない (最も可能性が高い)

「案件事例」などで、具体的にどこの企業を支援したかが記載されていません。

下請けとしての実績なので、「企業名」が出せない訳です。

直接やりとりしていれば、企業名は出てます。

本社が狭い

従業員が100人にも関わらず、本社が狭い場合はサブコンである可能性が高いです。

コンサルタントは基本的に顧客先で仕事をします。

つまり、コンサルタントは本社を利用しないので、本社を広くする必要がないということです。

大手コンサルティングファームも全コンサルタントが本社に集結できるスペースは持たないですが、ある程度のスペースは確保しています。

本社以外の拠点が明確ではない

本社以外に、例えば「関西支社」などホームページに記載されているにも関わらず、オフィスがない会社もありました。

内定が出やすい

経験の少ない人でも入社できてしまう理由になります。

派遣業が中心なので、社員がいればいるほど売り上げは上がる仕組みです。

なので、経験が少なくとも内定がもらえる可能性があります。

フリーランスの案件紹介も行っている

フリーランスの案件紹介サービスをしている傾向も近年見られます。

自社のコンサルタントで対応できない業務はフリーランスに依頼します。

大手がサブコンを使う理由と同様です。

ホームページ上で採用ページにもっとも力を入れている

給与、待遇、残業時間について強くアピールしていることが多いです。

社員数を増やすため、給与や待遇面のアピールをしている訳です。

サブコンは社員がいればいるほど売り上げは上がるため、採用は強化しています。

SEの募集もしている

コンサルタントでは対応できない技術的な案件に対応するため、「SE」の採用も並行して行っています。

コンサルタントとSEでは待遇面で大きな差があります。

サブコンの良いところ

最後にこのようなサブコンにも良いところがありますので、ご紹介します。

給与水準は高い

大手コンサルティングファームには劣りますが、給与面は高水準です。

他業種からコンサルにエントリーして年収を上げやすいです。

ただし、プロジェクトに参画することでしか売上を上げることができないので、待機期間が長いとボーナスは減ります。(稼働率で評価)

マネジメントや雑務が少ない

1人でプロジェクトに参画することが多いので、役職がマネージャーであろうと社員のマネジメントは要求されません。

マネジメントする必要がないので、部下への雑務もありません。

雑務は自己の経費精算等になります。

様々な領域のプロジェクトを経験できる

案件ごとの求められるスキルはありますが、満たすことができれば、様々な案件にチャレンジすることができます。

コンサルタントとして何でもやりたい人にはおすすめです。

フラットな体制

1名でプロジェクトに参画することも多いので、そもそも上下関係もないに等しいです。

上下関係が厳しい環境で仕事をしてきた人にとってはいい環境かもしれません。


以上を踏まえ、サブコンに就職して活躍できる方は、個人的強みやスキルを持った方になります。

若くて、経験を積みたいという方には向きません。

是非会社選びの参考にしてください。

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